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介護のプロがお答え 介護のお悩み解決コラム

みなさまの介護に関するお悩みを介護のプロが解決します

第21回 リハビリテーションは大切 ①

「リハビリ」という言葉を聞いて、あなたはどんなイメージを抱きますか? 「痛いことをする」とか「辛いのを我慢しなくちゃならない」などと思っている人もいるかもしれません。そもそもリハビリとは、老化や病気、ケガなどで低下した身体の機能を少しでも回復させ、豊かな生活を送るために行うものなのです。そう聞くとリハビリに対するイメージも変わるのでは。今回は5回にわたってリハビリについて考えてみます。

リハビリの語源はラテン語で「再び元の状態に戻す」

私たちは今ではすっかり当たり前のように「リハビリ」という言葉を使っていますが、実際の意味ってよく分かっていないですよね。ということで、辞書で調べてみることにしました。
「リハビリ」という言葉はいわゆる和製英語で、リハビリテーション(rehabilitation)を略した言葉になります。「社会復帰」という意味で、語源はラテン語の「rehabilitare」という言葉なんだそう。再びを意味する「re」と「元の状態に戻す」という意味の「habilitare」を組み合わせた言葉だということです。
まさしく語源の「再び元の状態にする」という通り。リハビリとは低下してしまった人間の機能を運動訓練などによって回復させるということなのです。

自分でできる喜びを日々の生活で味わってもらうため

私たち「フロンティアの介護」は、リハビリをとても重要なものだと位置づけています。「ほかのどこよりも力を入れて取り組んでいます!」と胸を張って言えるほどです。
なぜ、そこまで力を入れているのでしょうか?
それは、施設のご入居者様すべてに、元気で楽しく施設での暮らしを満喫してほしいと思っているからです。
リハビリに力を入れることと、施設で楽しく暮らすことに、どんな因果関係があるのかと疑問に思われるかもしれませんが、私に言わせれば「大アリ」です。
私たち介護スタッフは、ご入居者様の食事や入浴、排泄のお世話といった介護サービスを提供していますが、ご入居者様がご自身でできることに関しては、できるだけ手を貸さないようにしています。
それはなぜかというと、自分でできることが多いほうがいいに決まっているからです。
考えてみてください。もしあなたが食事も入浴も自分の思う時間に思う通りにできなくなったら、辛いですよね。それはご入居者様も同じ。できるだけスタッフの力を借りずに生活ができたほうが楽しく過ごすことができると思いませんか。
リハビリを一生懸命やってもらうのは、人の手を頼らず、自分でできることの喜びを日々の暮らしの中で見つけてもらうためなのです。

リハビリには機能低下を防止する予防的な意味もある

もちろん加齢とともに体の機能に衰えがきて、運動能力が低下してしまうのは仕方のないことです。ただ、少しでもその時間を先に伸ばすことができれば、ご入居者様にも喜んでいただけるのではないでしょうか。
はじめにリハビリには、老化や病気、ケガによって体の機能が低下した人の機能を回復させることと説明しましたが、それと同時に、体の機能を低下させずにキープさせる予防の意味合いも含まれていると私たちは考えています。
単に「私たちはリハビリに力を入れています!」と言ったところで、実際にどういった形で行われているか、分からないですよね。
実は提携先の病院から理学療法士さんを派遣してもらってご入居者様個々のリハビリメニューをつくってもらうなど、「フロンティアの介護」ではさまざまな取り組みを行っているんですよ。
ということで、次回以降は具体的な取り組みについてご紹介していきたいと思います。

介護士 サチ
サチ
介護士/正社員

介護職員として施設で勤務しています。サチはペンネームです。仕事がらケアマネージャー、看護師、理学療法士、管理栄養士などさまざまなその道のスペシャリストと接する機会が多いです。 そのような機会で得た知識や学び、また現場での経験を活かして、知って得する情報やよくあるお悩みに関してコラムを書いています。私の書くコラムが誰かのお悩み解決のヒントになれば幸いです。