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介護のプロがお答え 介護のお悩み解決コラム

みなさまの介護に関するお悩みを介護のプロが解決します

第13回 ケアマネージャーってなに? ③

ケアマネージャー(ケアマネ)をテーマに送る5回シリーズの第3弾。今回はケアマネを使う側の立場になって書いていきたいと思います。
ケアマネ選びのポイントや、合わないと思うケアマネが担当になった時の対応法など、これを読んでおけば安心できるはず。題して「失敗しないケアマネ選び」。これは必見ですよ。

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ケアマネ選びで失敗しないためには・・・

ケアマネの選び方といっても、そもそもどこで探せばいいのか分からない…
こう思っている人、とても多いのではないかと思います。私だって介護の仕事に就くまでは、分からなかったですからね。分からなくて当然ではないでしょうか。
ではどこに行けばよいかと言うと、役所や地域包括センター。第1回目のブログでも書きましたが、こちらに行けば相談に乗ってもらえます。ただし、あくまで一覧表をもらうだけ。どこの誰がいいかなんてことは教えてもらえません。
独立行政法人福祉医療機構が運営する「WAM NET(ワムネット)」というポータルサイトがありますが、ここを見ると事業者の規模やケアマネの人数などが出ているので参考にしてみるとよいでしょう。
とは言っても、どこの事業者にどんなケアマネがいるかまでは、さすがに分かりません。
このシリーズの初回のブログにも書いた通り、ケアマネによってご本人様の暮らしが大きく左右されることになるため、ケアマネ探しは慎重に行うべきですが、いまご紹介したように、正直なところ情報が少ないのが現状なのです。
ケアマネ探しで失敗しないためにアドバイスを送るとしたら、いくつかの事業者に連絡をとってみて、「この人なら信頼できる!」という方を納得行くまで探すのが一番の近道でしょう。

ケアマネ探しで心掛けたい3つのポイント!?

そんなこと言われても実際に候補の人と会った時、何に気を付ければいいのか教えてほしい…
こう思っている人も、とても多いのではないかと思います。そんな皆さんの声にお応えして、よいケアマネ選びのポイントを3つ伝授しますね。

ポイント1 得意分野
前回のブログで紹介しましたが、介護従事者だけではなく医師や看護師、作業療法士などの資格を持った人もケアマネ試験を受けることができます。まさに、ここがポイント。
例えば、脳梗塞で手足の自由が効かなくなってしまったため、ある程度使えるようにリハビリをしっかりしたいとお考えの方であれば、リハビリなどに詳しい作業療法士の資格を持ったケアマネがオススメ。
もちろんどのケアマネも幅広い知識を持っていますが、より高い専門性を活かして、リハビリ中心のケアプランを立ててくれることでしょう。

ポイント2 公平性
すぐにお金の話をしたり、その方が所属する事業所で行っているサービスばかりを組み込みがちだったりする人は要注意。
そういうタイプのケアマネは、ご本人様のためによいプランを考えようという利他的な心が少なく、自分さえ儲かればいいという利己的にものを考える傾向が強いようです。
真っ先にお金の話をするような人は、とにかく注意が必要です。
(なんだかオレオレ詐欺に注意!みたいな感じですね…)

ポイント3 傾聴力
人間誰だって「あんなことしたい」「こんなことしたい」という要望があって当たり前。もちろん要介護者の皆さんだって、やりたいことはあるはずです。そんなご本人様やご家族様の言い分にしっかり耳を傾けてくれるかどうかも、大切なポイント。
そうした声は軽くスルーして、「こんなサービスが必要」などと求めてもいないプランを押し付けてくるようなケアマネは、後々「こんなはずではなかった」というトラブルが起こりがちなので気を付けましょう。

どうしても相性が悪ければチェンジするのも選択肢

今説明したようなポイントに気を付けてケアマネを選んだからといって、すべてがうまく行くとは限りません。いざ、仕事をお願いしてみたら、「やっぱり相性が合わない」という話は起こりうることなのです。
そんな時、あなたならどうしますか?
反りが合わないけれども、選んだ責任はこちらにもあるし、我慢しながら付き合うしかないかな…なんて無理することはありません。
あまり知られていませんが、実はケアマネってチェンジすることができるんですよ。
その場合は、そのケアマネが所属する事業所に申し出るとよいでしょう。代わりの方を紹介してもらえます。

介護士 サチ
サチ
介護士/正社員

介護職員として施設で勤務しています。サチはペンネームです。仕事がらケアマネージャー、看護師、理学療法士、管理栄養士などさまざまなその道のスペシャリストと接する機会が多いです。 そのような機会で得た知識や学び、また現場での経験を活かして、知って得する情報やよくあるお悩みに関してコラムを書いています。私の書くコラムが誰かのお悩み解決のヒントになれば幸いです。