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介護のプロがお答え 介護のお悩み解決コラム

みなさまの介護に関するお悩みを介護のプロが解決します

第12回 ケアマネージャーってなに? ②

ケアマネージャー(ケアマネ)をテーマに送る5回シリーズの第2弾。前回、ケアマネはオーケストラの指揮者のような存在だということをお伝えしましたが、今回はそんなケアマネになる方法をお伝えします。
ケアマネになりたいと思っているあなた。ぜひ参考にしてくださいね。とか言ってる私も、いつかはケアマネになりたいと思っているのですが…。一緒に勉強しませんか。

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ケアマネになるためには・・・

ケアマネのことを国家資格だと思っていらっしゃる方が多いのではないかと思いますが(実は私も思っていました)、実はそうではありません。お住まいの各都道府県が認定する資格なんです。
私は介護福祉士の資格を持っていますが、介護福祉士は国家資格なので、勘違いしやすいのだと思います。
前回のブログで紹介した通り、ケアマネは介護が必要な方のためにケアプランを作成するのが主な仕事。
まったくの赤の他人であるのに、誰よりも深く家族の問題に好むと好まざるにかかわらず踏み込んでいかなくてはならない立場になるということは、そのご家族様に対し大きな責任を負うということ。それだけに、簡単に資格が取得できるわけがありません。もちろんケアマネになるには、クリアしておくべき条件があります。
そのクリアすべき受験資格とは…

①国家資格を持ち、実務経験5年以上で、その業務に従事日数が900日以上であること

②生活相談員・支援相談員・相談支援専門員・主任相談支援員として勤務し、相談援助業務を特定の福祉施設・介護施設・障害者施設などで5年以上かつ900日以上従事していること

となっています。
この資格を満たして初めて年に1回、10月に行われるケアマネ試験を受けることができるのです。
さらに試験はとても難しく、2018年10月に行われた試験の合格率はわずか10.1%と、とても狭き門となっています。
私が持っている介護福祉士の合格率はおよそ60%と言われていることと比べると、その難しさがお分かりいただけるのではないでしょうか。

医師や看護師でもケアマネになれる!?

ところで①の資格要件の国家資格って、どんな資格だと思いますか? 介護福祉士といった介護関連の資格が必要かと思われがちですが、それだけではありません。
それでは該当する資格はどんなものか、ご紹介しましょう!
医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、按摩マッサージ指圧師、鍼灸師、柔道整復師、栄養士、管理栄養士、精神保健福祉士
もしかしたら「私、受験資格あるじゃん」などと思っていらっしゃる方も多いのでは。なんと20を超える有資格者が対象となるのです。
私たちフロンティアの介護では本部で居宅介護を担当する居宅型のケアマネと各施設に常駐している施設型のケアマネと、合わせて数十名のケアマネが働いていますが、その顔ぶれは実に多彩。
介護施設で経験を積んで資格を取った方もいれば、看護師出身とか作業療法士出身とかいう人もいて、それぞれの得意分野を活かしつつ、ケアマネとしても大活躍しています。

私から見たケアマネのイメージは、実務経験が豊富で知識量もハンパない人が多いというもの。ご本人様やご家族様はもちろん、私たちスタッフも仕事に行き詰まった時などは、結構相談しています。
さすがに相談慣れしているせいか、しっかりと耳を傾けてくれて、しかも的確な答えを返してくれるので、本当に頼りになる存在ですよ。

資格は1度取ったら終わりではなく、5年に1度更新があるそうです。更新が近いケアマネは、端から見ていてもすぐにわかりますよ。
かなりの量のレポートを提出しなければならないようで、ただでさえ忙しい人が「レポートをまとめなくてはならない」などといつも以上に忙しくしていますからね。

私たち現場のスタッフと比べて、もちろんお給料もいいそうです。勉強は大変そうだけど、私も受験資格を満たしたらチャレンジしたいと思っています。
いつか、このブログを読んでくださっている方のケアプランを立てることができたなら…
そんな日が来ることを楽しみにしてくださいね。

介護士 サチ
サチ
介護士/正社員

介護職員として施設で勤務しています。サチはペンネームです。仕事がらケアマネージャー、看護師、理学療法士、管理栄養士などさまざまなその道のスペシャリストと接する機会が多いです。 そのような機会で得た知識や学び、また現場での経験を活かして、知って得する情報やよくあるお悩みに関してコラムを書いています。私の書くコラムが誰かのお悩み解決のヒントになれば幸いです。