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介護のプロがお答え 介護のお悩み解決コラム

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第4回 失敗しない施設選び②

こんにちは。現役介護士のサチです。
介護のお悩み解決事例コラムの4回目は前回に引き続き「失敗しない施設選び」のパート2をお送りします。

前回は介護施設の種類やサービス内容など、最低限覚えておくと良い基本的な知識などをお伝えしました。
今回は私がこれまで出会ってきた、たくさんの入居者様とのエピソードなどを紹介します。
これを読んで少しでも、実際の施設の雰囲気などを感じ取っていただけるとうれしいです!

失敗しない施設選び

入居者様の要望を満たす施設を

今回は、「失敗しない施設選び」の続きです。
まずは入居者様の身になって、楽しく健やかに生活ができる施設を選ぶことが大切だというお話をさせていただきました。

生活の場であることに、間違いはないからです。
ただ、雰囲気の良さだけで決めてしまっていいかと言うと、そうとも言いきれないのが難しいところ。
いくら雰囲気が良く暮らしやすくても、目的からかけ離れてしまえば、それはミスマッチとなってしまいます。
とくに入居者様にとって、避けて通ることのできない話が人生のエンディングです。

どこでどのように人生の最期を迎えるのかということは、私たちが考えている以上に、入居者様にとっては切実な問題。私たちも、できるだけご要望の通りに幕引きを迎えさせてあげたいと思っています。
入居者様の思いもさまざま。「最期ぐらいは自宅に帰りたい」という方もいれば、「大好きな施設でスタッフのみんなに看取られたい」という人も。
実はこの看取りが施設選びのポイントになる場合もあるのです。

例えば「フロンティアの介護」が運営する住宅型有料老人ホームは、看取りまで行っています。
私もこれまでに何人もの方を送ってきました。
うちで看取りを希望された入居者様は、最期を迎える間際まで健やかに過ごされる方が多く、棺の中でも皆さんとても穏やかな表情をしていました。
人が亡くなるということに慣れることはなく、いつでも別れは非常に辛いものですが、穏やかな表情で亡くなられることが、せめてもの救い。
「きっと施設での生活を目一杯楽しんで旅立っていったんだよね」などとスタッフ同士で話をして、見送ることにしています。

ただ、特別養護老人ホームや介護老人保健施設といった公的の施設では、基本看取りは行わないようです。
こういった施設に入居している場合には、いざという時にどう対応すればよいのか、考えておく必要があると言えます。

このように看取りひとつとってみても、入居者様の意向に個人差があれば、施設によって対応にも差があります。
決して金額が安いなどの表面的な部分だけを見て決めるのではなく、入居者様やご家族様の意向が最大限叶えられるのはどの施設なのかを慎重に見極めることも、大切だと言えそうです。

人生の活力を取り戻す「介護マジック」

いざ入居が決まったら、あとは思い切り、施設での生活を楽しんでもらいましょう。
実は、介護施設に入居したおかげで、「以前より元気になった」という人は少なくないんですよ。
私はひそかに「介護マジック」と呼んでいるのですが、テレビのビフォーアフターみたいに、思わず目を疑うような劇的な変化を果たした人が結構たくさんいたりします。

例えば、私はこんな人たちを知っています。
・白髪混じりのAさんの髪の毛が真っ黒になった
・体重が80kgもあったBさんが健康的にやせた
・肩の位置までしか腕の上がらなかったCさんの腕が頭の上まで上がるようになった
・車いすでしか移動できなかったDさんが少しだけ立って歩けるようになった
・入居当初は誰とも口をきかなかったEさんがおしゃべり好きになった

白髪が黒髪になったという話は信じてもらえないかもしれませんが、本当に本当なんです。
なぜそうなったのか、はっきり言って理由は分かりません。
早寝早起きの規則正しい生活をして、栄養バランスの良い食事をとって、散歩やリハビリなどしっかり体を動かして、入居者様同士や介護スタッフなどといろんな会話をするという、健康的で楽しい施設での生活が、年を重ね弱っていた体に活力を与えたからではないか、と私なりに分析しています。

前回、施設選びの際に、体験入居をすると良いとお伝えしました。
どうしても設備や環境などに目が行きがちですが、そこで暮らしている入居者様の様子を観察しておくのもポイントのひとつ。
活き活きとした表情で過ごしている方が多い施設は、入居者様にとって暮らしやすい施設であることに間違いありません。

またその際は、スタッフの様子を見ておくことも忘れずに。
入居者様が声をかけているのに、疲れた様子で素通りしてしまうようなスタッフがいたら、要注意かも。
人手が足りず、仕事が忙しすぎるなんて状態に陥っているかもしれません。

皆さんは家を買う時、モデルルームなどへ足を運び、実際に自分の目で見て、買うかどうかを判断しますよね?
介護施設選びもまさに家選びと同じ。
自分の目で見て、耳で聞いて、心に感じて、雰囲気を確かめてみることが肝心。
時間がないからと、ろくに確かめもせず、慌てて決めてしまうことのないように願いたいものです。